芸人、かく語りき
vol.3 うしろシティ前編

本誌で連載中、実力派芸人を紹介するコーナー「芸人、かく語りき」。今回はうしろシティのお二人、阿諏訪泰義さんと金子学さんの登場です!

   

ushiro-city
それぞれ別のコンビを組んでいた阿諏訪泰義と金子学によって09年結成。単行本『うしろシティ 料理男子と裁縫男子』(講談社)が発売中。

asuwa taigi(右)
83年神奈川県出身。料理が得意。今までで一番うれしい仕事は『キングオブコント20 12』。「決勝決まったとき、泣いちゃいましたもん」。

kaneko manabu(左)
81年新潟県出身。裁縫を得意とする。うれしいのは「情報番組のレポーターをやって、テレビで観たことのある人が僕らを面白いっていってくれるとき」。

仲がいいからこそ、先に結果を出されると悔しい。

うしろシティ


──芸人になろうと思ったきっかけは?
阿諏訪 バナナマンさんのライブDVD『Sugar Spot with Summer Vacation』を観て、これやりてえなあと思って20歳で養成所に入りました。でもバナナマンさんのいるホリプロコムには養成所がなくて、人力舎のスクールJCAに。
金子 あったらホリプロに行ってた?
阿諏訪 絶対行ってた。
金子 いまでもホリプロ行きたい?
阿諏訪 行きたい。
──(笑)。人力舎を選んだ理由は?
阿諏訪 アンジャッシュさんとかキングオブコメディさんとか好きな芸人さんが人力舎の方だったので。
──金子さんは?
金子 大学で友だちに誘われて。お笑いは観てもいなかったし、興味も全然なかった。その次のコンビでも、誘われてやっていただけだったんです。「もっと面白いことがやりたい」と思って、前のコンビの相方に解散を申し出た瞬間が、初めてお笑いに積極的になったとき。
──ライバルと思っている芸人さんは?
金子 事務所に入ったときはカノン(解散)、その後さらば青春の光。ほかの事務所でもジグザグジギーとかラブレターズとか。
阿諏訪 ラブレターズとはお互いコンビを組んで初期の頃にライブで一緒になって、その辺はけっこうライバル。
金子 かもめんたるも。いっぱいいるんですよ、いまは。
──みんなライバル?
金子 みんな、ではない。ピーマンズスタンダードは違うし。
阿諏訪 違うね。いま挙げた人たちも、仲がいいからこそ先に相手が結果を出したりすると「クソッ!」と思うことがある。
金子 いいネタやってたりするとね。何も思わないのがピーマンズスタンダード。いいなーって純粋に思って終わります(笑)。

[text]釣木文恵 [photo]相澤心也


ピクトアップ#86の「芸人、かく語りき」では、お二人のポートレイトと「芸人の覚悟」を伝えるインタビューを掲載!


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