僕らのライバルというか、影響を受けたのは……
バイきんぐ
──芸人になろうと思ったきっかけは?
小峠英二 僕は特別何かを観て影響を受けたというわけではなく、日常生活で人を笑かすのが好きで、小学校2年生くらいからお笑いをやると言ってたんです。
──クラスのスター的な?
小峠 まあ、そんな感じでした。テレビは、『ごっつええ感じ』とか『ひょうきん族』はよく観てました。
西村瑞樹 僕は『夢で逢えたら』がむっちゃ好きで、けっこう影響受けましたね。
小峠 ああー!
──コンビを組むときは、どちらから誘ったんですか?
二人 (声をそろえて)誘ったっていうか……。
西村 自動車教習所で出会って、その半年後に養成所の面接で再会したので、テンションあがってどちらからともなく組むしかないでしょ、という感じになりまして。
──ライバルは誰ですか?
西村 僕らと同じく去年賞レースに勝って出てきたという意味では、ハマカーン。僕らが出たことのない番組に出てたりすると、「ああいいなあ」って思います。
小峠 ライバルではないですが、こんな感じがいいなと思うのは、サンドウィッチマンです。M-1で世に出て、いまでも新ネタつくって単独やり続けて、ちゃんと残っている。ああいうふうにならなければいけないなと思います。目標ですね。
──いま、もっとも自信のあるネタは?
小峠 ライブ『エース』のなかでいえば、「ポイントカード」が一番僕は面白いと思います。
──テレビでも披露されてましたね。
小峠 はい。「AD」よりも「万引き」よりも、これがいちばん誰もが経験する日常じゃないですか? ……そうか、やっぱ日常がいいねんな。東京03さんのコントって全部、日常を描いているじゃないですか。それを観て「こういうのいいな」って思ったんですよね。だから、東京03さんの影響はでかいです。
──西村さんはどれが?
西村 「バット」は危険ですね。入念なウォーミングアップが必要だとわかりました(NHK『ザ旬芸人グランプリ ニコジャッジ』において「バット」の最中に前十字靭帯断裂にみまわれた)。「AD」はあまりやらないタイプの、昔やっていた感じのものにちょっと似ていて、やっていて楽しかったです。
[text]釣木文恵 [photo]相澤心也
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