後藤さん木下監督

 

──後藤さんは映画に関して今後のビジョンはありますか?
後藤 お芝居に関しては、お話をいただけたらぜひやらしていただきたいですが、野心的なものは一切ないです(笑)。
──では、お笑いについての野望は?
後藤 海外でも活躍したいです。単独ライブは何回か海外でもやっているんですけど、そこから広がっていかないので、見せ方を変えてやってみようかと作戦を立てている最中です。
──ジャルジャルふたりの一致した野望ですか?
後藤 もちろんです。

単純に笑かしたいだけです
──言葉の壁が立ちはだかりますよね?
後藤 お客さんから言葉をいただいて、上の句、下の句のボックスに入れて、そこからランダムで引いた言葉をタイトルにして、即興でコントをする、というイベントを僕ら、もう何年もやっているんです。渋谷慶一郎さんという音楽家の方がいるんですが、僕らは一切しゃべらず動きだけで即興コントをして、渋谷さんが即興でピアノを弾くっていう、お笑いとアートの間ぐらいのイベントをこの前やったんですよ。ちょっとオシャレですけど、僕らとしては単純に笑かしたいって気持ちだけで。
──観客の反応はどうでしたか?
後藤 めっちゃウケました。お客さんも自分で書いたお題だから、「がんばれー」っていう目で観てくれますし。
木下 お客さんと緊張感を共有できますしね。
後藤 これを海外でやったらどういう反応になるんか、一回やってみたいなと思っています。
木下 僕も二十歳の頃から、ちゃんと海外で認められるとこまでいくぞという目標を決めてやってきました。僕の場合は字幕をつければいけるし、外国の俳優さんを使えばクリアできる。狙っているところ、一緒やなと感じました。
──今日はありがとうございました。

2020.7.28
[photo]久田路 [goto's styling]中村陽子[goto's hair&make]伊荻ユミ[text]八王子真也
[後藤衣裳協力]CAVE(06-6543-0320)


後藤さん木下監督

goto junpei
84年大阪府生まれ。高校の同級生・福徳秀介とともにNSC大阪校に入学し(25期生)、03年にジャルジャルを結成。M-1グランプリでは過去4度、キングオブコントでは3度、決勝に進出。持ちネタは8000本以上とも言われる。『日常~恋の声~』(07)、『ヒーローショー』(10)、『営業1∞万回』(12)、『銃』(18)、『記憶にございません!』(19)など、俳優としても活躍している。

kinoshita hanta
74年大阪府生まれ。06年に小説「悪夢のエレベーター」で作家デビューし、同作はドラマ化、舞台化、映画化も果たす。代表作「悪夢シリーズ」は累計80万部を突破。劇団「渋谷ニコルソンズ」「なにわニコルソンズ」を主宰するほか、漫画原作者、演出家、俳優としても活躍。オムニバス映画『家族ごっこ』(15)で監督デビューし、本作で長編監督デビューを飾る。


ロックンロール・ストリップ
監督・原作・脚本/木下半太 出演/後藤淳平(ジャルジャル) 徳永えり 智順 三戸なつめ 坂口涼太郎 ぎぃ子 町田悠宇 やべきょうすけ / 木下ほうか 配給/ベストブレーン (20/日本/107min)
映画監督になることを夢見る木村勇太。しかし主宰劇団では団員から愛想を尽かされ、恋人との関係も煮え切らず、人気バンドでボーカルを務める妹には水をあけられ……と冴えない日々。ある夜、勇太が経営するバーに謎の美女が現れ、意外なリクエストを突きつける──。木下半太の自伝的同名小説が、自身のメガホンで映画化。8/14~テアトル新宿ほか全国順次公開
©木下半太・小学館/タッチアップエンターテインメント

映画『ロックンロール・ストリップ』オフィシャルサイト

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