『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』完成披露レッドカーペットイベント
日本映画の歴史が変わる瞬間──佐藤健さん、万感の思い
(2/2ページ)
2014.6.5@港区
フォトセッションにて。後列左から大友啓史監督、蒼井優さん、青木崇高さん、神木隆之介さん
前列左から、江口洋介さん、武井咲さん、佐藤健さん、藤原竜也さん、伊勢谷友介さん。
「前作もすばらしかったけれど、今作も興奮してもらえる作品になっているかと思います」と語る蒼井さん。藤原さんは「剣心にひっぱってもらった。いい志々雄(ししお)ができたと思います。いままで体験したことがないような撮影でしたし、体力の消耗も激しかったんですけど、監督のもと、健くんと一緒に限界まで遊ばせてもらいました」。
現場での心境をたずねられた伊勢谷さんは「気持ちよりも何よりも、カラダがついていくのが大変だから。健ちゃんがね、また若いでしょ? 1作目で(1作目を観ていて)動ける(アクションのレベルが高い)ことを知ってっから、これ、どういうプレッシャーなんだ!?と(笑)。すごくたいへんでした」と告白。続けて「でも彼がひっぱってくれていることで、僕らも目標だけは高く見積もって、がんばることができました」。
“ハードな現場”への回想が続くなか、武井さんは“本作での薫と剣心との距離感”について問われ、「今回は離れている時間が多かったので、さみしかったですね」と答えると、ギャラリーからは「ひゅーひゅー!」コールが。
神木さんは、こんな風にふり返りました。「宗次郎を大好きだったからこそ、自分のなかのハードルを高く設定しました。殺陣も、立ち姿も、振る舞い方も、ひとつひとつ考えながら演じました。殺陣については、健くんがすばらしい背中を見せてくれたので、僕も一生懸命追いかけることができました」。
江口さんが「スタッフのある女の子は、すり切れて表紙と背表紙がボロボロになった台本を持って、この作品に取り組んでいました……。スタッフのみなさんの半年間以上の熱量は本当にすごかった」と証言すると、大友監督も「僕はスタッフを代表して(この場に立って)います。ここにいないスタッフ、役者も含めて、全員が精根込めて、去年半年間をかけてつくりあげた、とても大切な作品です。早くみなさんに観てもらいたい」と思いの丈を口にしました。
そしてエピローグ。佐藤さんからのメッセージを、会場に居合わせた全員が大きなどよめきで受け止めて、イベントは締めくくられました。
「隆(神木さん)も言っていましたけど、寒いので風邪をひかないようにくれぐれも気をつけてください。……これから映画を観ていただく方にあーだこーだ言って、ハードルを高くすることはあまり好きではないのですが、今日はちょっとだけ言わせてください。……日本映画の歴史が変わる瞬間を、ぜひ体感してください」
[text]hco
るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編
監督/大友啓史 原作/和月伸宏 脚本/藤井清美 大友啓史
出演/佐藤健 武井咲 伊勢谷友介 / 青木崇高 蒼井優 神木隆之介 土屋太鳳 田中泯 宮沢和史 小澤征悦 江口洋介・藤原竜也
配給/ワーナー・ブラザース映画 (14/日本)
興収30億円という大ヒットを記録し、世界64ヶ国で配給された、「これぞ日本発信!」なアクション・エンターテイメント大作『るろうに剣心』の続編。本作で剣心は、最恐の的・志々雄真実(ししおまこと)と宿命の対決を迎える──。京都大火編が8/1〜、伝説の最期編が9/13〜新宿ピカデリーほか全国公開